通所施設(デイサービスやデイケア)を選ぶ際のポイント

御家族に介護が必要になった時に、様々な介護サービスが必要になってくると思います。

介護認定を受けた際には介護サービスとの橋渡しや調整役のケアマネージャーが担当として付きますが最低限の知識としてご自身やご家族が利用されるサービスがどのようなものかは理解しておくと施設を選びやすくなります。

今回は通所介護はどのようなものか、目的によってどのような施設を利用したらよいのかをご紹介していきます。

通所サービスは大まかに2種類、通所介護と通所リハビリ

通所サービスは大まかに分けると2種類あります。入浴や余暇活動を楽しむ通所介護=デイサービスとリハビリをメインに利用する通所リハビリ=デイケアがあります。

今回は通所介護がどのようなものかご紹介していきたいと思います。

通所介護ってどんなところ?

通所介護は前述しましたが主に送り迎えをしてくれ、余暇活動を楽しんだり、機能訓練、入浴を行う施設になります。

また細かく分けると認知症に特化したデイサービスや運動に特化したデイサービスもあります。

デイサービスでの主なサービス内容は以下の通りです。

  • 送迎(自宅から施設まで、施設から自宅までの送り迎えを行います)
  • 健康チェック(血圧、体温、脈拍、日々の状態観察などを行います)
  • 機能訓練(体操やマシントレーニング、疾患に応じた訓練などを行います)
  • 昼食、おやつの提供(ご利用者様の状態に合わせて昼食を提供します)
  • 入浴(自宅では入浴できない方の介助を行ったり、自宅での入浴を目指して訓練を行います)
  • 趣味活動(手芸や塗り絵、活花、将棋、麻雀等など好きなことを行います)
  • 排せつ介助(排せつがご自身でできない方はお手伝いを行います)
  • その他医療的な処置など(服薬のお手伝い、医療的な管理等など)

上記のサービスを9:00~16:00までの間に実施します。基本的にデイサービスの利用時間は7時間以上8時間未満で設定しているところがほとんどです。

ですが近頃は機能訓練といった運動だけに特化した半日だけのデイサービスやお風呂だけのデイサービスもあり、施設によって受けられるサービスは様々です。

  • 認知症ケアに特化した認知症対応型デイサービス
  • 機能訓練や運動だけを行う、半日の機能訓練型デイサービス
  • デイサービスを利用し、そのままお泊りができるお泊りデイサービス
  • 医療的なケアを常時必要とする方を対象にした療養型デイサービス
  • 利用定員が18名以下の小規模なデイサービス

ざっと思いつくだけでもこのくらいあります。他にもお風呂だけ入るデイサービスや趣味活動や余暇活動に力を入れているデイサービスなど施設によってさまざまなサービスを提供しています。

ちなみにわたしは定員18名以下の小規模デイサービスで働いています。

小規模ならではのこじんまりした感じや、一人一人へのきめ細やかなサービスが特徴となっています。

料金はどのくらい?

料金は介護度、施設の規模、利用時間、受けるサービスの種類によって異なります。

基本料金は介護度、施設の規模、利用時間で決まっており、それらが一緒なら全国どこでも料金は同じです。都市圏だから高い、とか地方は安いということはありません。

介護度が高く、利用時間が長くなればそれだけ基本料金も高くなります。下記料金表(2021年4月時点)になりますのでご参照ください。

●7時間以上8時間未満の場合(1日あたり

通常規模大規模(Ⅰ)大規模(Ⅱ)
要介護1655単位626単位604単位
要介護2773単位740単位713単位
要介護3896単位857単位826単位
要介護41018単位975単位941単位
要介護51142単位1092単位1054単位
※単位数は1単位=10円になりますが、地域によって多少の差異あります。

介護保険では料金を円ではなく単位で表します。要介護1の場合で通常規模の施設を利用した場合は655単位となっておりますが、1単位を10円で計算すると6550円となります。そこからご利用者様の負担率(1~3割)をかけた数値が負担額になります。

ですので要介護1で1割負担の方が通常規模の施設を7時間以上8時間未満の時間で1日利用した場合の基本料金は655円になります。

655円が基本料金ですがそれ以外にも受けるサービスによって別途料金が加算されていきます。主な加算(2021年4月時点)は下記のとおりです。

入浴介助加算(Ⅰ)1日につき+40単位
入浴介助加算(Ⅱ)1日につき+55単位
個別機能訓練加算(Ⅰ)イ1日につき+56単位
個別機能訓練加算(Ⅰ)ロ1日につき+85単位
※その他にも加算はあり、施設や利用される方によっても様々あり上記は一例です。

入浴する場合ですと大体50円ほどがかかります。機能訓練を行うなら56~85円がかかってきます。加算の内容については利用される方の状態や施設の方針によって差はありますが、大まかな料金はこんなところでしょうか。

実際に月々の料金は例を挙げてみてみましょう。

要介護1(負担率1割)の方で入浴、機能訓練を行い週に2回、通常規模の施設を利用する場合

基本料金 655円 + 入浴 55円 + 機能訓練 85円 +昼食代 600円 = 1390円

ひと月(9日) 1390円 × 9日 = 12510円

ひと月当たり12510円ほどになります。かなり大まか計算しましたので、実際は施設によってかかる料金や加算が異なるため、もう少し料金は高くなります。また昼食代も600円で計算しましたがこれも施設によって異なりますのであくまでご参考程度に留めておいてください。

ひと月でこれくらいの料金がかかってきます。

もちろん介護や負担割合、施設の規模や利用時間によって料金は異なります。介護度が1上がるごとに100円~120円ほど基本料金は上がっていくイメージです。

通所介護を利用するのはどんな方?

まず一つの判断基準になるのが、自宅でお風呂に入れるかということになります。

お風呂に入ることが難しい、もしくはご家族の介助が必要となっている場合は、入浴サービスのある施設を第一選択肢にするといいでしょう。

ほとんどの施設は入浴サービスを行っていますが、リハビリ特化型の半日デイサービスなどは入浴を行っていない場合が多いです。

ですので7時間以上8時間未満の施設を選択すれば入浴に関しては問題ないと思います。

二つ目は運動が必要かどうかです。

運動が必要ない方というのは高齢の方に限らず、いらっしゃらないかと思いますが、ここ最近足腰が弱くなった、転ぶことがあった、買い物や外出する機会が減った等々、実生活に徐々に影響が出てくるようだと運動が必要になります。

その他にも入院や病気の悪化によっても足腰が弱くなってきます。

少しでも弱ってきているなと感じているなら定期的な運動は必ず行った方がいいでしょう。今は大丈夫でもそのままの生活を続けているといずれ歩けなくなってしまう可能性があります。

運動が必要な場合には体操や運動マシーンのある施設や、機能訓練指導員や理学療法士など運動の専門家がいる施設を選択していきましょう。

入浴は家でできるけど、運動だけしてみたいという方は半日のリハビリ特化型のデイサービスがおススメです。

自宅にいてもなかなか自分だけでは運動することができない方でも半日のリハビリ特化型デイサービスなら手軽に運動を行うことができます。

ですが半日なのでほんとに運動しっぱなしであまりゆっくりする時間はありません。

短時間で集中して運動を行ってくれるため、入浴やレクなどが必要ない方、単純に運動だけガンガン行って足腰が弱るのを予防したいという方にはおススメです。

入浴や運動が必要な方には7時間以上の通所介護がおススメ!
運動だけを行いたいという方は短時間のリハビリ特化型デイサービスも選択肢に!
まとめ

身内が介護保険を利用する際にいきなりどのサービスが必要か等、いざそのような場面になるとやることもかなり多くなり自分たちで調べたりするのは大変です。

介護保険を利用するにあたって必ずケアマネジャーが担当として色々アドバイスをしてくれますが、最終的にサービスの決定権はご家族やご本人様にあります。

本当に必要なサービスを利用することで利用される方の生活の質も向上していきます。

介護保険も安くはないサービスですのである程度の知識を入れていざという時に備えていきましょう。

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